今回の記事こんな人にオススメ!
- TOEICの“効率的”な勉強法を知りたい
- 6ヶ月でTOEIC900点越えの勉強スケジュールを知りたい
- TOEIC900点取得のためのテクニックを知りたい
今回の記事では、6ヶ月でTOEIC900点を達成した実体験から、『効果があった!』と感じた“効率的な勉強”を詳細に共有したいと思います!
私は今回のTOEIC勉強に着手するまでに、IPテストを含めると計7回TOEICを受験したことがあります。
ただ、学生時代から常にTOEICスコアは500点~600点を彷徨っていました。

万年500点台の私が、“勉強方法”を変え、“コツ”を意識すると【6ヶ月でTOEICスコア900点越え】を達成することが出来ました。
TOEIC800点までは2ヶ月で達成しており、800点目標の方はまずコチラの記事を参考にしてください。
-
-
【TOEIC600→825】2ヶ月800点超の勉強方法を徹底解説!
今回の記事では、2ヶ月でTOEIC800点を達成した実体験から、『効果があった!』と感じた“効率的な勉強”を詳細に共有したいと思います。 私はこれまでIPテストを含め、TOEICテストは計7回受験した ...
むえんじゃプロフィール
- 院卒理系20代/研究職
- 留学経験/海外赴任経験無し、日常生活で英語使用頻度ゼロの純国産
- 独学の“効率的学習”/短期間・短時間で成果!
- TOEIC:2ヶ月で500点台→825点, 半年で935点, 7ヵ月で960点取得!
Contents
TOEIC900点ってどんなレベル?
TOEIC900点台は、留学経験者や英語専攻者が多くを占める領域になっています。
そのため、それ以外の方が取得していれば“相当なアドバンテージ”になると言えます。
では、実際にはTOEIC900点とはどの程度のレベルなの?という観点について、次の項目で統計なども併せて確認していきましょう。
TOEIC900点は上位4%(偏差値68クラス)
国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が公式サイトで、TOEIC公開テストの得点分布を公開しています。
TOEIC得点分布
- TOEIC700点:受験者の上位33%(偏差値54)
- TOEIC800点:受験者の上位16%(偏差値60)
- TOEIC860点:受験者の上位8% (偏差値64)
- TOEIC900点:受験者の上位4% (偏差値68)
TOEIC900点は、受験者の上位約4%で、偏差値に変換すると68となります。
偏差値だけで見れば、大学なら東大/京大クラス、高校なら灘/開成に準ずるクラスと言えますね。
英語従事者でもない普通の企業研究職の私がTOEIC900点を目指した理由が、TOEIC800点だと結構な割合存在すると感じたからです。
900点であれば“十分に差別化可能な水準“ということが統計を見て分かりますね。
800点取得してなお意欲があれば、本記事を参考にして、900点取得しちゃいましょう!
TOEIC900点でようやく“理解できる”実感
長年、TOEIC600点以下に留まっていたレベルから短期間で800点、900点へと引き上げたので、各得点域での本番の感覚を鮮明に覚えています。
500点台、800点台そして900点台の感覚を文章化してみました。
TOEIC500点~600点の感覚
TOEIC500点~600点台での感覚として一番心の中にあったのが、
『全然ついていけない…』でした。
多くの方は、以下の文章に共感できるのではないでしょうか。
TOEIC500点~600点の場合
リスニングは、
・想像と正解のストーリーが全く違うこともしばしば
・ただ聞こえた単語で連想ゲーム的に話を推測。
リーディングは、
・まず間に合わない。
・理解できてるようで、設問を見ると「こんな内容あった?」と感じたり。
TOEIC800点の感覚
私はTOEIC勉強を開始する前には、TOEIC800点あれば“それなりにできる”と思っていました。
ただし、実際にTOEIC800点を達成してみた感覚と想像は乖離がありました。
TOEIC800点の場合
リスニングは、
・大まかなストーリーは汲み取れる(あくまで大体)
・繋がる音があると理解が遅れてズルズル行く。
リーディングは、
・時間にはまだ間に合わないことも。
・大まかに読めるが、度々理解できない文章がある。
・時間気にして流し見すると逆に解けない。
どうでしょうか?感覚的には『まだふんわり理解してる』といったイメージが強烈に残ってます。
私が900点取得を目指した理由のもう1つが『しっかり理解できるレベル』になりたいと思ったからです。
TOEIC900点の感覚
では、大台の900点では本番はどんな感覚なのでしょうか?
TOEIC900点の場合
リスニングは、
・メインのストーリーはほぼ違えず理解できる
・ただし、繋がる音や聞こえなくなる音(have)などで一瞬理解が飛ぶ
リーディングは、
・時間はギリギリ間に合うようになる
・ほぼ文章は読解できるが、まだ知らない単語もたまにある
・数少ない“ひっかけ要素”に安易にひっかかる
TOEIC900点になると、ようやく“理解しながら解けてる”という自信を持つことができます。
ただし、スコアの印象とは裏腹に“余裕はない”です。
リスニングもリーディングも難問に対しては「?」となりますし、ひっかけ要素には普通に引っ掛かります。
簡単な問題、普通の問題を取りこぼしなく解けたらようやくTOEICスコア900点といったイメージになります。
マークシート形式テストであることを考慮すると納得
TOEICはマークシート形式のテストなので、TOEIC800点あるいは900点が文字通り8割、9割理解できている訳ではないのです。
勘によるマーク、選択肢を絞るだけでも得点に繋がります。
TOEIC800点以上になると、結構な割合で選択肢を4択から2択に絞り込めるようになります。
TOEIC800点を取得するには
・6割の問題を明確に正答できる
・4割の問題を2択に絞り込める
TOEIC900点を取得するには
・8割の問題を明確に正答できる
・2割の問題を2択に絞り込める
それでも、TOEIC900点になると8割の問題はサクッと自信を持って正答を選べているので、ようやく“解いてる”感覚が得られるのも納得です。
一方で、800点取得の段階では、それほど明確に正答を選べていないことが分かります。
800点から900点にスコアアップを図るには、約2割ほど明確な正答率を引き上げる必要があります。
これが、900点取得者の割合がガクッと少なくなる理由でしょう。
個人的に、TOEIC800点は2ヶ月で達成できたこともあり『大きな壁』ではないと思いました。
しかし、さすがに900点以上となると『大きな壁』を感じました。
では、次の項目から少しでも900点目標の方の助力になればと思い、攻略の鍵を記載します。
【実体験】TOEIC900点取得までの6ヶ月勉強スケジュール
ここからは、本題のTOEIC900点取得を達成した約半年間の勉強スケジュールを公開します。
まずは、使用教材の紹介、そのあとで勉強スケジュールについて触れていきます。
実際に使用したおすすめ書籍・アプリ
900点取得までに使用した教材は5つです。
使用教材
- 【書籍】TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
- 【書籍】TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
- 【書籍】TOEIC L&Rテスト 精選模試リーディング
- 【書籍】公式TOEIC Listening&Reading 問題集
- 【アプリ】スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース
【書籍】TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ
まず、単語学習で用いたのがTOEICの鉄板英単語帳である通称“金フレ”です。
800点取得までの道のりでも使用しましたが、900点取得までも継続的に使用していました。
単語帳は“金フレ”1冊で十分です。
他にも収録数の多い単語帳も存在しますが、網羅的な単語帳になればなるほどニッチな単語を収録せざるを得ないので勉強効率が落ちます。
一方で金フレは出現頻度の高い単語を収録していますし、未収録単語に関しては問題を解きながら都度暗記するのが良いでしょう。
【書籍】TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
次に、Part5対策として使用したのが『TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問』です。
800点取得時点ではリーディングがまだ時間内に解き終わらないという問題を抱えていました。
- Part5の解答速度を上げて、長文読解の時間を作る
- Part5を集中的に勉強し、文法の理解度向上させて長文読解に活かす
- そもそもPart5の取りこぼしを減らす
単語学習と並んで、Part5は基礎的な力が問われる部分なので、とにかく基礎固めということで、この書籍を利用しました。
最終的にこの書籍を利用したおかげで、
・Part5の正答率は90%以上(27~30問正答/30問)
・Part5の解答速度20秒/1問以内
は安定するようになりました(模擬試験結果より)。
Part5は語彙問題もあるので、金フレで未収録だった語彙も知ることができ相補的な教材でしたよ!
【書籍】TOEIC L&Rテスト 精選模試リーディング
リーディングパートの特にPart6, Part7対策として利用したのが『TOEIC L&Rテスト 精選模試リーディング』です。
ただし、精選模試リーディングシリーズはTOEIC本番と比較しても難しい問題揃いです。
なので、正答率が低くても落ち込まないようにしてください。
個人的には、この後紹介するETSが出版する公式問題集の方が実態に即した内容、難易度だと思いました。
こちらの書籍はあくまでも、長文の読解速度向上と難易度の高い長文慣れのためと割り切りましょう。
TOEIC950以上の満点近くを狙うクラスでなければ、公式問題集をたくさん解いた方が効果があるかもしれません…。
【書籍】公式TOEIC Listening&Reading 問題集
TOEIC800点取得の実体験記事でも記載しましたが、こちらの模擬試験は解いて損がないです。
単語、文法の基礎固めが終了した後は、模擬試験をベースにリスニング、リーディングの両パートを網羅的に勉強するのが最も効率が良いと感じました。
公式問題集ということもあり、直近で出版されている問題集は現在のTOEIC本番の難易度に近いです。
(直近の問題集から解いていくのがオススメ!5年以上経過したものは少し難易度に乖離があるかもしれません)
模擬問題集から学べることは非常に多いです。
ポイント
- 現時点の実力が把握できる(弱点も含め)
- 時間配分が身に付く
- リスニングパート:特に聞き取りの訓練が可能
- リーディングパート:特に読解の正確さ向上
TOEIC900点においても、基礎・基礎・基礎の勉強で十分到達できます。
TOEICはほとんどが基礎的な問題で構成されており、いじわるな問題というのは非常に少ないです。
900点取得に必要なのは『明確な正答8割、選択肢2択に絞る2割』
なので、基礎的な問題を取りこぼしなく解答できれば到達できるのです。
今、私自身が6ヶ月で600点→935点を達成した経験を振り返って、影響が大きかったのは①単語学習、②文法学習、③模擬試験学習です。
上述した“金フレ”、“出る1000”と“公式問題集”に900点取得可能な知識は揃っています。
後は、これらの書籍からどれだけ吸収できるかです。
注意点
模擬問題集を解いて終わり、では絶対にスコアアップに結び付きません。
大事なのは『解いた後の復習』です。
単語学習も1周しただけでは定着しませんよね。
問題集も同じです。
間違えたところ、正解したけど迷ったところを完璧に理解できるまで復習を続けましょう。
【アプリ】スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース
最後に、CMでもおなじみの『スタディサプリENGLISH TOEIC対策コース』です。
TOEIC800点取得までの道のりでも使用していましたが、900点取得までも使用していました。
ぶっちゃけると、上述の書籍群を利用するだけでも、本アプリを利用するだけでも、TOEIC900点は取得できる印象です。
ただし、本アプリを利用する場合でも、
・金のフレーズ
・出る1000問
・公式問題集
は併用した方が良いかと思います。それぐらい上記書籍はオススメ。
本アプリがオススメできる点は以下の通りです。
おすすめポイント
- 初学者向けの講座も存在し、どのレベル帯の人でもOK
- 書籍勉強ではイマイチやり方が分からない人でも正しい勉強ができる
- AIを利用した各個人の弱点集中型の勉強ができる
- 月額制なのである意味リミットを決めて取り組める
実際の6か月間の勉強スケジュール
TOEIC900点取得までは6ヶ月で約255時間勉強しました。
勉強内訳
- 金のフレーズ(単語):約20時間
- 出る1000問 :約20時間
- 精選問題 :約15時間
- 公式問題集(模擬) :約20時間
- スタディサプリ :約180時間
パーフェクト講義(50時間)
パーフェクト英文法(10時間)
実戦問題集Vol1~6(120時間)
TOEIC900点取得のためのコツとテクニック
TOEIC900点水準になると、小手先のテクニック等ではもはや点数の劇的なアップは期待できなくなってきます。
やはり一番効果的なのは『基礎』を忠実に、基礎固めです。
ただ、基礎学習においても“自分なりに工夫”した点は勿論あるので、そこを紹介していきます。
コツ/テクニック
- 単語リスニング
- リスニングの読み上げ速度
- 設問先読み
- 時間配分
単語の発音と意味を瞬時にリンクさせる
まず、高得点域になるとリーディングパートよりリスニングパートの方が簡単に点数が上がります。
なぜならリスニングパートは使用される単語が簡単かつ種類も少ないからです。
一番リスニングでネックになるのが、聞いて意味をすぐに汲み取れないことです。
そのため、次の文章の聞き逃しが発生したりします。
そのため、単語学習の際には単語の発音を聞いて、すぐに意味が脳裏に浮かぶまで聞き取り練習をするというのが非常に有効です。
単語学習は意味を暗記して終わりがちですが、聞き取り勉強までしてリスニングの得点を底上げしましょう。
リスニングの読み上げ速度を上げる
単語の聞き取り練習をしてもなお、文章で読み上げられるとついつい理解が追いつかない場合が発生します。
その時に非常に有効だったのは『リズニングの読み上げ速度を上げる(x1.2)』です。
金のフレーズでも、公式問題集でもリスニング時の読み上げ速度をいじる機能が付随しています。
通常よりも読み上げ速度が速いのを定常化させ、本番で余裕をもって聞き取れるように練習しましょう。
設問の先読み
リスニングのテクニックとして有名な『設問の先読み』です。
私も設問の先読みは使っており、リスニングだけでなくリーディングでも使用していました。
リスニングの設問先読み
リスニング時の設問の先読みで有効と言われているのが、“今からの会話の流れが予想できる”ということ。
ですが、この点はあまり同意できませんでした。
選択肢は様々な会話に繋がりそうな内容で、あまり予測に繋がらないからです。
ただし、リスニングで話を聞き取った後に、どちらにせよ設問と選択肢は読まないといけないので、私はここにかかる時間を分散する意味で先読みをしていました。
つまり、問題文から次の問題文が読まれるまでに設問と選択肢を読んで解くという自信が無かったからです。
先読みしておけば、設問と選択肢1~2個はさらっと読めるので、後々余裕をもって解けるということです。
読解速度が早ければ不要だと思います。
どちらのほうがリスニングを解くリズムが安定するか、という点が非常に重要だと思います。
テンポが崩れるとズルズルとミスしてしまいがちなのがリスニングです。
リーディングの設問先読み
リーディングの設問先読みとは、Part5、Part6で設問をじっくり読んでから長文を読解するという意味です。
解き方の方法は結構人によって違うのかなと思いますが、私はこの方法が安定しました。
解き方は
・設問見る→長文全部じっくり読む→解く
・長文全部じっくり読む→設問見る→解く
・長文流し見→設問見る→部分的にじっくり読む→解く
・設問見る→長文流し見→部分的にじっくり読む→解く
があるのかなと思います。
私は、ここでいう一番上の赤字のやり方です。
長文を流し見する方も結構いるのかなと思うのですが、私は内容が頭に入らずに2度手間になって、うまくいきませんでした。
長文をじっくり読んでもギリギリ最後まで完答できる読解速度と時間配分を叩き込みました。
時間配分は完璧に叩き込む
私が勉強で基礎固めした後に、模擬問題(Part1~Part7通し)をやりこみました。
これは、リスニング/リーディング網羅的に学習できる意味もありますが、何より時間配分です。
時間配分をミスって、
・解ける問題に着手できず得点を落とす
・焦って中途半端な問題多数の状態で余った時間を再度充てた
(結局もう一回読む羽目になり二度手間)
なんてことで得点を失うのはもう皆さんが通ってきた道かと思います。
900点取得を目指す場合には、なかなか些細なミスで得点を落とせません。
少なくとも試験直前には模擬試験を通しで解いて、時間配分を決めておくのは非常に重要です。